代表者挨拶


エンハンスザックス株式会社

代表取締役社長 山崎 治郎

 

 

 現代社会は様々な問題を抱えております。SDGsの中で定義されているように、貧困・格差、食料ロス、温暖化、災害、インフレ、エネルギー問題など様々です。更に昨今では世界的なパンデミックによる影響も様々なところにで出ていることは周知の通りです。 一方で良い方向に向かっている事実も沢山あります。世界規模での教育の普及、情報通信網などのインフラの整備、10年前に比較すると格段に良くなっているのも事実です。これらは、情報通信技術、AIなどの先端技術の活用によるところが大きいでしょう。

 しかし、依然として解決しない問題は多くあり、従来の多くの企業は技術をその技術が解決しやすい問題に当てはめて利益をあげようとする傾向がますます強く見受けられます。また、政府や自治体は、課題と技術をマッチングさせ、助成金や補助金という形でそこに資金を提供することで課題解決への支援を行ってきました。しかし、現代社会の課題は、特に環境問題まで含めると、課題同士の相互関係まで考慮した問題解決のアプローチが必要であり、それに対して政府や自治体がリーダーシップをとっているとは言い難いのが現状です。

 私は、情報通信分野の企業に長年勤めながら、依然として変わらない課題、放置されつつけた問題が数多くあることに矛盾と疑問を感じながら生きてきました。それと同時に、情報通信分野に従事している人も経済的には裕福になりながらも過重労働や様々なストレスを抱え、アメリカや中国に比較するとグローバルに輝けてない現状もあります。

 新型コロナウィルスによるパンデミックの影響で我が国でもテレワークは普及しつつあります。しかし、その適用範囲はオフィスワーカーに限定 され、社会を底辺で支えているエッセンシャルワーカーに それは当てはまらない場合もしばしばです。このように、先端技術が弱い立場の人(中小企業)に行き届かない、先端技術が格差を広げているという事例も多く見受けられます。

 このような放置されてきた地球の諸問題にこそ先端技術で対応したい、従来の大手企業がすぐに利益が生まない仕事としてスルーしてきた課題にこそ先端技術を当てはめて対応するべきだという思いから、エンハンスザックス 株式会社を設立しました。そこにこそ大きな技術革新の可能性とビジネスチャンスがあると考えるからです。

 当社は、従来の枠組みやオペレーティングモデルの中での効率化ではなく、新しい技術、たとえばロボットやIoTなどの存在を前提として新しい枠組みと新しいオペレーティングモデルを構築することを支援、加速するようなサービスを今後提供してまいります。

 

<代表者プロフィール>

略歴

1987年にアンガマンバス(ネットワンシステムズの前身)に入社

以来、大手民間企業、通信事業者のネットワーク設計や構築に多数かかわる

2012~2016年会津大学に招聘を受け「スマートグリッドのための情報基盤」

の研究開発に従事

2020年RRI(ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会)の

ロボットセキュリティ調査検討委員会の委員長に就任し、現在も活動中

2021年7月にネットワンシステムズを退職

2022年5月にエンハンスザックスを設立

<起業動機>

技術は発達したが、人間性は阻害され、格差がひろがっている

技術によって、人間が面白くなる、楽しくなる、創造性が高まるという流れを作りたい

<ビジョン>

技術によって人間の可能性を高め。社会生活を豊かにする

・先端技術を活用して社会課題の解決方法を変革する

・先端技術を前提とした産業の構造変革を促進する